河南省永城市の王荘遺跡。（１月３０日撮影、永城＝新華社記者／李安）

　中国で３月に発表された２０２３年度の全国十大考古新発見に、河南省永城市苗橋鎮の王荘遺跡が選ばれた。新石器時代の集落遺跡で面積は約６３万平方メートル。大汶口（だいぶんこう）文化期の密集した墓地が見つかり、約１００平方メートルの範囲で２３基を発掘した。各種土器４００点余り、玉器１５０点余りのほか、骨器や石器などが出土している。

　遺跡は近年における大汶口文化の重要な考古学的発見で、河南省東部の同文化中・後期の集落跡と確認された。環壕遺構や高等級墓、出土遺物はいずれも非常に重要な学術的価値と意義を持つ。

河南省永城市の王荘遺跡。（１月３０日撮影、永城＝新華社記者／李安）

王荘遺跡出土の玉製仮面のパーツ。（１月３０日撮影、永城＝新華社記者／李安）