北京で音楽公演「中軸竜脈の鐘声」 現代楽器と伝統の競演
ソース:新華社作者: 2024-04-11 16:49
6日、北京の中山公園音楽堂で開かれた「中軸竜脈の鐘声(交響編)」。(北京=新華社配信)
中国北京市の中山公園音楽堂で6日、現代楽器と伝統楽器・演劇が競演するコンサート「中軸竜脈の鐘声(交響編)」が開かれ、金管楽器と琵琶の協奏、ピアノと京劇の「対話」、バイオリンによる狂詩曲「京韻」などが披露された。
13世紀に形成された北京中軸線は中国の理想的都城の傑作とされ、大地の気脈を意味する「竜脈」、都市の「脊梁(せきりょう)」と呼ばれている。
コンサートは雄渾な鐘の音で幕を開け、作曲家・指揮者の譚盾(たん・じゅん)さんの指揮のもと、金管楽器が深遠な旋律を奏で、琵琶が呼応する「北京中軸竜脈之鐘」が演奏された。楽曲は譚氏が北京中軸線のために新たなに作曲した。
北京中軸線は濃厚な戲曲文化を支えている。「北京中軸竜脈之鐘」の後に演奏された京劇とピアノのための二重協奏曲「霸王別姫」は、同名の京劇伝統演目の調子や劇中歌をもとに創作され、譚さんの指揮の下、北京交響楽団とオランダ人ピアニストのラルフ・ファン・ラートさん、京劇の女形、肖迪(しょう・てき)さんが共演した。
フィナーレを飾ったのは交響詩「馬可・波羅到北京(北京のマルコ・ポーロ)」。北京の中軸線が形成されたのは元代で、当時は大都と呼ばれマルコ・ポーロも訪れている。中軸線は東方文明の知恵を示しただけでなく、外国との交流の歴史も見つめてきた。同曲はマルコ・ポーロの著作「東方見聞録」の音符による「翻訳」を試みた作品で、イタリア・ベネチアの運河の情景描写から始まり、四つの楽章を通して時空の絵巻をゆっくりと開いていく。さまざまな楽器によって、聴衆をマルコ・ポーロがシルクロードで巡った異国の街へといざなう。
譚さんは「中軸竜脈」上の建物や音楽などの文化が北京の都市としての根底にあると考えている。
北京交響楽団の李長軍(り・ちょうぐん)団長は、北京と北京中軸線をより多くの人に知ってもらうため、「中軸竜脈の鐘声(交響編)」の海外公演も計画していると語った。
6日、北京の中山公園音楽堂で開かれた「中軸竜脈の鐘声(交響編)」で披露された京劇とピアノの二重協奏曲「霸王別姫」。(北京=新華社配信)
6日、北京の中山公園音楽堂で開かれた「中軸竜脈の鐘声(交響編)」で、京劇とピアノの二重協奏曲「霸王別姫」の演奏を終え、観客の拍手に応える出演者。(北京=新華社記者/羅鑫)
編集:董丽娜
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