受け継がれる技法、無形文化遺産「栄昌陶」 重慶市
ソース:新華社作者: 2023-11-23 16:02
14日、西山雨陶芸工房で作品を制作する管永双さんの手元。(重慶=新華社記者/唐奕)
中国重慶市栄昌区で発祥した伝統工芸品「栄昌陶」は、中国四大名陶の一つとして知られ、「紙のように薄く、鏡のように輝き、磬(けい、打楽器の一種)のように鳴る」と称賛されている。漢代に始まり、唐宋時代に盛んに作られ、明清時代に広く名が知られるようになった。その焼成技法は2011年、国家級無形文化遺産保護リストに登録された。
同区に住む梁先才(りょう・せんさい)さん(73)は、栄昌陶焼成技法の継承者で、陶器の製造技術が機械化、自動化、大規模化された現在でも、手びねりによる制作を続けている。
管永双(かん・えいそう)さん(32)は9年前に四川美術学院の陶磁芸術専攻を卒業した後、同区で自身の工房を開設した。大学で学んだ知識を生かし、伝統的な薪窯(まきがま)を使いながら、栄昌陶に新たなデザインや創作を加え、若い世代を魅了する陶芸作品を制作している。
梁さんや管さんのような栄昌陶の職人が相次いで現れ、伝統芸術を継承し、革新を加え、発展させている。彼らがその手で制作した美しい陶器は、今まさに新たな輝きを放っている。
編集:董丽娜
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