国家級無形文化遺産、玉屏簫笛制作技術を総合的に保護 貴州省
ソース:新華社作者: 2023-11-23 15:59
貴州省銅仁市玉屏トン族自治県で、自分の簫笛に模様を彫刻する国家級無形文化遺産玉屏簫笛制作技法の代表的な伝承者である劉沢松(りゅう・たくしょう)さん。(7月2日撮影、玉屏=新華社配信)
中国貴州省銅仁市玉屏トン族自治県の竹で作られる玉屏簫笛(ぎょくへいしょうてき)は中国の著名な伝統的竹管楽器で、美しい音色と精緻な彫刻で知られている。1913年のロンドン国際工芸品展で銀賞を、1915年のアメリカのサンフランシスコ万博博覧会で金賞をそれぞれ獲得し、茅台酒や大方漆器とともに「貴州三宝」に数えられている。
県内には現在、簫の製造会社が5社、工房が13カ所あり、製造本数は年間2万本、うちプロ奏者用が95%以上を占め、年間生産額は約1千万元(1元=約21円)に上る。玉屏簫笛の制作技法と生産レベルは、国内の簫笛製造業界でトップレベルに達している。
国家級無形文化遺産である玉屏簫笛の制作技法を総合的に保護するため、同県は専門の部門を設置して一連の文書を公布して、400万元の補助金を用意し、年間予算200万元で簫笛の制作、演奏、楽曲制作、竹材の植樹などのプロジェクトを支援している。
また市場の育成を強化し、文化と産業の融合を推進して、竹林に専門家を招き竹の保護についても指導を受けた。ここ数年は、上海音楽学院や貴州師範大学音楽学院、中泰竹笛、貴州博睿広告など地元の教育機関や企業と戦略的協力協定を締結、簫笛を使った教育活動を定期的に実施したり、地元の特色と簫笛の要素を取り入れたオリジナル商品を開発したりしている。
さらに、企業に呼び掛けて全国の簫笛名人の交流会や民族楽器の展覧会、中日韓簫笛学術シンポジウム、中国玉屏簫笛芸術祭および全国簫笛演奏会などを開催している。
貴州省銅仁市玉屏トン族自治県の民族風情風景区で、国家級無形文化遺産「玉屏簫笛」の制作技法を見学する観光客。(8月5日撮影、玉屏=新華社配信)
編集:董丽娜
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